2008年4月29日火曜日

JazzとBlack Music

 最近ツタヤでHerbie Hancockのアルバムをドサって借りて聴いている。今週末から連休だし丁度いいよネ。

 そう言えば、俺ってHerbieってアルバム一枚も聴いた事ナイネェ。と改めて気付く。でも、例えば、スタンダードと化している、Water Melon ManやCantaloupe Island、Chameleonなんかは色々な人が演っているので知っている訳だが、本人バージョンってどんなだろう?・・・と思ったのが、「聴く」キッカケでは無く、たまたま立ち寄ったツタヤに結構CDが揃っていたので借りてみました。
 今だと旧譜が5枚で1,000円だそうで、買うよりずっとお得です。自分で買うのはほぼ輸入版でしか買えないSmooth Jazz系の新婦だけだからなぁ・・・。

1963 My Point of View
 /dr:Anthony Williams/b:Chuck Israels/g:Grant Green/tp:Donald Byrd/ts:Hank Mobley/tb:Gracham Moncur III
1964 Empyrean Isles
 /dr:Anthony Williams/b:Ron Carter/cor,fl-h:Freddie Hubbard
1965 Maiden Voyage
 /dr:Tonny Williams/b:Ron Carter/tp:Freddie Hubbard/sax:George Coleman
1968 Speak Like a Child
 /dr:Mickey Rocker/b:Ron Carter/fl-h:Thad Jones/b-tb:Peter Phillips/a-fl:Jerry Dodgion
1973 Head Hunters
 /dr:Harvey Mason/b:Paul Jackson/sax:Bennie Maupin/per:Bill Summers
1974 Thrust
 /dr:Mike Clark/b:Paul Jackson/ts,ss,bcl,a-fl:Bennie Maupin/per:Bill Summers
1975 洪水 Live In Japan '75(渋公とサンプラのライブ盤)
 /dr:Mike Clark/b:Paul Jackson/g:Blackbird McKnight/sax,fl,per:Bennie Maupin/per:Bill Summers
1975 Survival of the Fittest
 /dr:Mike Clark/b:Paul Jackson/g:Blackbird McKnight/sax:Bennie Maupin/per:Bill Summers,Harvey Mason
1976 Secrets
 /dr:James Levi/b:Paul Jackson/g:Melvin"Wah Wah"Watson,Ray Parker,jr./sax,bcl:Bennie Maupin/per:Kenneth Nash
1977 V.S.O.P./The Quintet
1978 Sunlight
1980 Monster
1980 Mr. Hands
1981 Herbie Hancock TRIO '81
1981 Quartet
1983 Future Shock
1994 Dis Is Da Drum
2001 Future 2 Future・・・今は在庫無の様です

 ・・・"V.S.O.P"から演奏者を書かなくなったのは、1曲毎にプレイヤーをチョイスする様になった様だから。
 そうやってアルバムを順に聴いていくと、ドラム(リズム)に煩いオヤヂのかしれないとか思います。ベースは、Ron CarterとPaul Jacksonで粗方固定されてますが、ドラムは結構入れ替わり激しいですネ。そんな中でも、困ったらこの人呼んじゃえ的なのが、Tony Williamsさんの様です。

 60年代の彼の演奏は、確かにドJazzなわけですが、トリオ物と言うより、管の入った楽曲が多く、メロディがリリカルなせいか、あまり、ドJazzっていう雰囲気が、僕はしなかったので聴き易かった。tp、sax、tbが活躍する"Speak Like A Child"や"My Point of View"はいいなぁ。聴いてると、勿論傾向は違うんですが、クルセイダーズっぽくもある様な気がする。Herbieと、Joe Sample、う~ん。比べた事なかったけど、どちらも一歩も揺るがせないアヴァンギャルドさのあるプレイヤーだなぁ。
 で、気付いたのですが、そうか、Herbieのアルバムっていうのは、70年代以降、シンセの入ったコンテンポラリー系、ファンク系、オーソドックスなJazz系と、結構コンセプトがあって製作されてたんですね。
 しっかし、40年近く、アレンジを変えつつ第一線で活躍するとはスゴいお人だ。共通してるのは、Jazz、R&B、Club Music、アレンジは変われど所謂ブラックミュージックって事で、アメリカの黒人文化の上で音楽をやってるわけだから、日本人にしてみれば、昭和20年代の演歌も平成の演歌も大差無いのと同じ様に、そのアレンジの変遷は、本人や同文化を共有する人達にとってもあくまで自然体なのかもしれないッスね。

 ところで、Future 2 futureというアルバムに参加している人で、"A Guy Called Gerald"という方がおられるのだが、日本語に訳すと、芸名が「ヤツの名はヒロシ」とかになるんだろうか? ちょっと笑いました。

 聞き込めば勿論、好きな曲とかは変わってくるんだろうけど、"Dis Is Da Drum"に入っている、タイトルソングはかなりの電波ソングだと思います。

 「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ、オゥッ!!」

 ・・・っが、頭から離れないよゥ。