2007年6月30日土曜日

愛は偉大-不良中年米国人と日系女ディーラー

 スラップスティック小説、というのを始めて読んだのが、トレーシーシリーズだった。作者はウォーレン・マーフィ。この人の文章(というか翻訳者のウマさもあいまって)はリズム感がいいな。
 なにか都会の匂いがします。とはいえ、シリーズの中でも第四作目「豚は太るか死ぬしかない」は、アメリカ探偵作家クラブ賞に輝いていたり、ミステリとしても十分読める内容になっている・・・のだが、このシリーズの読みどころは、やはり「会話の妙」、にある。
 だいたい欧米の映画を日本語字幕でやると、何か別の得体の知れない作品になってしまう事が多いのだけれど、楽しきゃー、いいじゃん。と思っている人にしてみれば、最大の娯楽小説となるに違いない。

 大富豪の酔っ払い女にシンパシーは全くないが、全てジョークにしないと気がすまないトレーシーに何故かシンパシーを感じる。トレーシーの恋人「チコ」もなんか可愛い。

 タイトルが何故「愛は偉大」かは、シリーズを読んでくれればわかる筈。クスっときたら、OKです(オチじゃないですかそうですか)。

二日酔いのバラード
伯爵夫人のジルバ
仮面のディスコテーク
豚は太るか死ぬしかない
のら犬は一生懸命
チコの探偵物語
愚か者のララバイ


SAS-冒険小説 II-英雄英国人

 アンディ・マクナブと同じ隊にいたこともある、クリス・ライアンの筆による冒険/軍事作成遂行小説。
 比較される事も多いと思うんですが、どうしても、失敗と裏切りと、うまくいかない人間関係が根底にあるアンディの小説の方が僕は好きです。流石隊長、といった所ですが、クリスの描く世界が、そこらの凡百の小説より興味深いって事は言う迄もありません。クリスの方が幾分乾いた感じで、作戦遂行するようなイメージがありますね。完全主義というか、生粋の白人というか。。。

 次回作の登場人物に、ニック、セアラだって。アンディの「クライシス・フォア」と一緒じゃん、って。この二人はSAS止めてもライバルなんでしょうかね。

【ノンフィクション】
ブラヴォー・ツー・ゼロ 孤独の脱出行

【小説】
襲撃待機
弾道衝撃
偽装殱滅
孤立突破
特別執行機関カーダ
暗殺工作員ウォッチマン
SAS特命潜入隊
テロ資金根絶作戦
抹殺部隊インクレメント
逃亡のSAS特務員


米英史観の冒険小説-不良イギリス人

 中東での戦争について、まだ不勉強だった頃読んだ為、あの頃はまだ楽しんで読めたアンディ・マクナブもの。勿論今でも興味深く読んでいることには間違いはないが、再度読み返す必要があるかもなぁ。ただ一環して主人公のニック・ストーンは、ただ、自分の、普通の生活をしてみたいだけなのだ。彼も戦争の犠牲者であることには違いないが、加害者でもある。

 人間が何か作業する時、それは技術を伴う。その技術を、人に危害を加える事と、人からの危害を防御する事、危害を加える事を事前に察知する事、察知した物事を事前に防ぐ為にしなければならない事に絞って訓練された人達が、確かに存在する。そしてその過程で生み出された数々の道具達も存在する。
 アンディが描くこの、ニック・ストーンシリーズは、その"技術”を使って、普通の生活を取り戻そうとする悲しい男の物語です。そして勿論、彼は命令されて、あるいは脅迫されて動くわけです。
 このクソ壷のような状況で、主人公が何を考え、何に苦しんでいるのか考えてみると、作者アンディの気持ちも伝わってくるかもしれません。兵士だって人間なんだ、と。

リモート・コントロール
クライシス・フォア
ファイアウォール
ラスト・ライト
解放の日


SAS-ノンフィクション

 アンディ・マクナブという人は、子供の頃の不遇な環境から抜け出す為に自衛隊に入った・・・んではなく、英国陸軍の門を叩いた。試験を受けたところ、1回目は失敗し、2回目で入れた。

 そんな英国社会の底辺から這い上がった人のノンフィクションだけに読み応えがある。但し、そこには、我々日本の拠出金も大幅に関与している米軍、国連軍のイラク侵攻の話も出てくる。戦争は人が死ぬ。何故戦争を起こすのか、いや、起こるのか考えながら読まねばならない。兵士は命令で動く。その命令を下すのが神であれ、上官であれ、命令で動く。だから命令されたから人を殺した、といのは言い訳ではなく、唯の事実だと思う。
 だから命令を下してはいけないのだ。しかし、命令はいたる所で繰り返され、人を殺す、という感覚が麻痺してくるのではないか・・・。

ブラヴォー・ツー・ゼロ―SAS兵士が語る湾岸戦争の壮絶な記録
SAS戦闘員―最強の対テロ・特殊部隊の極秘記録〈上〉
SAS戦闘員―最強の対テロ・特殊部隊の極秘記録〈下〉

2007年6月29日金曜日

無理矢理・・・-今後に期待の女性トランペッター

 先日、友人のお見舞いに行く事になり、何をお見舞い品とするかで沈黙。ちなみに、甘いモノはダメな病気なのでなおさら沈黙。僕は考えるのを止めて、ヤツの嫁さんに何がいいか聞けと言って聞かせる。でその答えが、「花はどう?」。

お見舞いに「花」という発想の無い自分に軽い眩暈。

吉祥寺の近くの病院だった為、お見舞いの帰りに、ヤツがどうしても、お前はラグに一回行っとくべきだ、という事で無理矢理行くハメに。

そしたら、市原康+ひかりちゃんのライブを偶然やってて、あの狭い店内に入る事に。市原康さんは、70年代から活躍しているスタジオ系ドラマーで、ひかりちゃんはその娘さん。偶然にも1年くらい前、ひかりちゃんの1stアルバム、「一番の幸せ」は買ってたのでなんか運命~、てなもんで楽しく見させて頂きました。このアルバム、アレンジが鈴木茂さんと佐藤博さんで、Jazzというより良質なJpopインストになってて大好きです。こうゆうの若い子がやってるのって今あまりないので新鮮でいい。レコーディングに参加したオジサマ達も楽しかったでしょうね。アルバム全体がポカポカしている感じがしてGJです。是非聴いてみて下さい。

---
店内に入る前に、口トランペットで「ぱららら~」とか言いながら軽い足取りで入口前の踊場をフラフラ歩いてるジーパンの女のコがいたんですが、その子が、tp吹き出した時はちょっとびっくりしましたね。

(あとのメンバは福田重男さん(pf)、武田桂二さん(b))

欲しかったCDが・・・-大人VOCALとカッティング

 つい昨日、映画「トッツィー」、「ミスター・アーサー」のサントラ欲しい、って書いたらamazonで買えた・・・ラッキー。っていうのもここ10年くらい、この2つのサントラは探してたんですよ。時々、amazonに出てもエラい値段ついてたので、「んなモンいくらなんでもヒドいぜ」ってなもんで見送りしてたんですが。

 「トッツィー」の方は、3,000円で。今だと2万だって?オイオイ。いくらなんでも足元見すぎじゃないか・・・僕が買えたのはラッキーなのか、それとも再販される日が近いのかわかりませんが、amazonで中古買う時は、ちゃんと検索してからじゃなきゃ怖いですよね。今回は、まぁ許容できるので1クリックしてしまいましたが。

 なんだがblogに書くと安く買えるのか?って事で2匹目のドジョウならぬ3匹目、4匹目のドジョウも狙いたいので、欲しいCDを、あと2枚ご紹介。

 と言いつつ聴いてないので良し悪しはなんともいえませんが、どちらもSHOGUNでギター&ヴォーカルをやっていた芳野藤丸氏の80年代初頭のソロアルバムです。Webの紹介記事やamazonのレビュー読んでも、あの頃の音が好きなら誰でも納得できるサウンドのようで狙い目なのではないでしょうか?

ROMANTIC GUYS
YOSHINO FUJIMAL

2007年6月28日木曜日

欲しいサントラ-Dave Grusinの隠れ名盤とVocalサントラの走り?

 映画「トッツィー」、「ミスター・アーサー」のサントラが欲しい・・・。誰か譲って下さいお願いします。で、「トッツィー」って日本盤しかないんですってね。この頃のデイヴ・グルーシンはいい仕事してるのよ。
 Dave Kozがその中の1曲を「At the Movies」というアルバムでカヴァーしてるんですが原曲への恋慕が増すばかり。
 「ミスター・アーサー」については、ニッキーのオリジナルアルバムでは聞けない音源があるっちゅう話と、バート・バカラック&キャロル・ベイヤー・セイガーの紡ぐ美メロが聞きたくて聞きたくてでこちらも欲求不満が増すばかり・・・まぁでも有名なのは、やはり冒頭に収められている、あの有名な「ニューヨークシティ・セレナーデ」なんでしょうね。でもそれが聞きたいなら、「Sailing」なんかも入ってるグラミー賞主要4部門制覇の1stアルバム「Christopher Cross」をお勧めしますね。コレ、個人的に、ニッキーやマイケル・マクドナルなんかが個性的なバックグラウンドヴォーカルを披露していたり、大好きなバンド、Little Featのリーダー、Lowell Georgeに捧げた、"Ride Like The Wind"が入っていたり、AOR的には必携アルバムとなっています。持ってない人は、早速聴いてみましょう。

(映画の内容は2作ともなんちゅ~ことはないのだけどね)。

あめに-ルパン、999、ヤマト、ガンバ

 いやアニメ。心に残るアニメがある。曰く、「ガンバの冒険」、「ルパン3世」、「宇宙船艦ヤマト」、「銀河鉄道999」。

 中でも音楽で魅せたのはやはりルパンだね。内容はあまり覚えてないのですが、あの印象的なMain Themeは一度聞いたら忘れられんでしょう。中でもビッグバンドアレンジの、「ルパン3世のテーマ’80」は素晴らしい。あの頃の演奏をそのままに、大野雄二氏がリマスターした、「ルパン三世クロニクル スペシャル LUPIN THE THIRD THE ORIGINAL-NEW MIX 2005-REMIXED BY YUJI OHNO」は、My iPodに入れてあります。注意が必要なのはTVシリーズ第一作の音源は入ってないことくらいですかね(「ルパンて誰?」ってフレーズを繰り返すヤツ)。ところでルパンの演奏で耳をつんざく高音tpはやっぱ数原晋さんだよぉ。You&Explosion Bandはあの頃のスタジオミュージシャン総出演みたいですね。松木恒秀(G)、長岡道夫、数原晋(Tp)、渡嘉敷祐一(Dr)、市原康(Dr)・・・。良くないわけがない。

でもホント、ルパン2ndシーズンのMain Themeのメロディは、インパクトといい、キャッチーさといい、

スパイ大作戦(ミッション:インポッシブル

のラロ・シフリンにも負けないメロディだと思います。つうか日本語タイトルの楽曲に失笑(「自動消滅」って・・・)。

ヤマトも映画、「愛の戦士たち」で、沢田研二が歌ってたり、以外に演歌臭いのが好きかも。ジュリーのベスト盤「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」で聴けます。このアルバム、ヤマトも良いんですが、「カサブランカ・ダンディ」、「時の過ぎ行くままに」が秀逸・・・。ジュリー格好ェ~。

「999」はやはり映画1作目かなー。松本零二節全開というか、歪んだ男のロマンとか丸出しで好きです。ヤマトでもそうなんですが、あの独特の女性コーラスを聴くと、松本零二そのもの、という感じがしますね。「GALAXY EXPRESS 999 ETERNAL EDITION File No.1&2」が一番入りやすいと思います。

 こうして思い出してみると、音楽がアニメの中で重要な位置にあるものが好きらしいって、別にアニソン好きってわけでもないんだけどなー。しかしですよ・・・しかしですよ。

 もおっとすごいのが、「ガンバの冒険」のTVサントラなんだよ。マジでコレ聞いてない人は可愛そう。機会がれば是非聞いてみるべし。70年代日本音楽の歌謡曲、ニューオーリンズJazz、カントリーetc...が渾然一体となって迫ってきます。主題歌歌ってるのは俳優の「河原さぶ」さんなんだってー。これ始めて知ったですよ。また、ルパンの1stシリーズ、ガンバは故・山下毅雄氏の音楽。Jazzです。

今の話-イスラエルから日本が学べる所は沢山ある

 北朝鮮が日本海にミサイルを撃ち込む(2007年6月27日午前11時半ごろ)。とのこと。しかし、「玄界灘にミサイルを撃ち込む」というと意味合いが少し変わってくるのがオカシイ。

 ハマスがガザ地区を制圧。それに呼応するかのように「イスラエルがパレ自治政府に代わって徴収した税金のうち、3億5000万ドル(約430億円)を返還」。つうかなんで「代わって徴収」すんねんとも思う。またハマスが要求した人質を開放するかわりにファタハの人質を解放。日本はアジアのイスラエルとも言える。地理的にも文字通りの後ろ盾、米国との関係がダブルスタンダードの明確化により、これから益々孤立化しそうだ。貿易、国防、この2点は今後欧米を中心としないルートがスタンダードとなる。はやく土台作りを促進するルールを国策として打ち出さないとダメ。靖国とか従軍慰安婦とかゆう単語にに「問題」なんて名詞つけた人!あんたはエラい。国民栄誉賞ものだぜ。名乗りでてくれ。うん。でも・・・その前にやはりイスラエルの理論を吸収しておきましょう。グローバリゼーションとは何かがガキにでもわかり易く書いてある、「なぜ、民主主義を世界に広げるのか-圧政とテロに打ち勝つ「自由」の力」は必読です。革命を輸出するかわりに民主主義を輸出しようってか・・・。

 まぁ。日本もかつては輸出して頂いた手前、なんとも言い難いハナシですねェ。

昔のはなし-辞書の引き方にも色々ある

 昔学生だった頃、英語の辞書や国語辞典でえっちな単語を調べたりすることって皆やったと思う。でも今はインターネットの様々な検索システムでえっちな単語を入力すると想像だにしない結果がいっぱい返ってくる。これを良しとするか否かで言えば、自分は勿論、「否」派である。なんか、もうちょっと手前ら苦労しろよと思うからである。「姉ちゃんの詩集」を見ながらそんな風に思いました。

 また、それが不快なものか否かという課題もある。よく梅雨の時期、「不快指数」というのが出てくるが、之面白いですよね。つまり不快指数80%ってことは、100人中20人は不快だと感じてないわけでねー。「ナニソレ超ヘイキー」ってなもんですよ。旦那。物事にはその20%が大事なこともある。なんでも計算して統計とりゃいいって話でもないよー。


2007年6月27日水曜日

amazonの・・・-カオが見えないって何か嬉しい

 アファリエイトって楽しそうなので、これも始めてみる。
amazonnでは何件かレビュー投稿しているので、なんとなく親しみ易い?でもオレ、マニュアル読まねー性格だからな~。もう断然人に聞く派。

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」という本をだいぶ前にレビューしました。すごい人気なし。でも、それもまたよし。

 しかし初めての紹介品が佐藤優ってどうだろう?


昼ね中に・・・

むりやり今日はヒマな日と決め付け、あ、いや、その前にe-mobile始めたって複線もあり、blogも初めてみた。よし。じゃあ~今日はここまで。あとamazonのアファリエイト、簡単だったらやるよ。