アンディ・マクナブという人は、子供の頃の不遇な環境から抜け出す為に自衛隊に入った・・・んではなく、英国陸軍の門を叩いた。試験を受けたところ、1回目は失敗し、2回目で入れた。
そんな英国社会の底辺から這い上がった人のノンフィクションだけに読み応えがある。但し、そこには、我々日本の拠出金も大幅に関与している米軍、国連軍のイラク侵攻の話も出てくる。戦争は人が死ぬ。何故戦争を起こすのか、いや、起こるのか考えながら読まねばならない。兵士は命令で動く。その命令を下すのが神であれ、上官であれ、命令で動く。だから命令されたから人を殺した、といのは言い訳ではなく、唯の事実だと思う。
だから命令を下してはいけないのだ。しかし、命令はいたる所で繰り返され、人を殺す、という感覚が麻痺してくるのではないか・・・。
ブラヴォー・ツー・ゼロ―SAS兵士が語る湾岸戦争の壮絶な記録
SAS戦闘員―最強の対テロ・特殊部隊の極秘記録〈上〉
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