2009年9月22日火曜日

Your love is never ending

 J-Fusion、と言っても、それは90年代以降の呼び方で、当時は、クロスオーバーとか、フュージョンとか、単にインストとか呼ばれていたものです。
 つい先日、増尾好秋の、Sunshine Ave.と、The Song is you and me買ってヘビロ中。気に喰わない点が1点あるとすれば、紙ジャケって事。紙ジャケ嫌いなんだよ。CD棚に並べてから取り出し難いし、普通のプラスチックのケースにしてくれりゃいいのに・・・。
 ま、それは良いとして、特に気に入っているのが、Sunshine Aveの2曲目、"Your Love Is Never Ending"で、ボーカル入りのファンク調の曲だったりする。
 同時期のギタリスト、土方隆行のアルバム、Smash The Glassの表題曲みたいな・・・とか言ってもわかんねーか。ま、いい。Old School好きなDJがクラブでかけそうな曲ですよ。格好イイの。
 ただ、増尾好秋さんと言えば、超名盤、グッド・モーニングだろ!という方、僕もそう思いますが、前述の2枚のアルバムも、今迄何故再発されないのかが不思議な位の名盤であると思いますがな。
 ただ、Good Morning後、より、ロック/ファンク方面にアプローチを変えかけた時期の様にも写るので、徹頭徹尾、Good Morningちっくな曲がお望みの場合はどうか?とかなんとか言ってみるのもアリかもしれませんが、静と動、というか、動と静というか、曲並びの妙もあって、前述の"Sunshine Ave."なんかで言うと、前半(LP A面)のノリノリな雰囲気から一転、後半に入ると、「これ同じ人のアルバム」という位、名クロスオーバーバラッド(だと思っている)、"Look To Me"、"Someone"に続かれたりすると、「あぁ、やはりこの人の書くメロディはなんかα波出るネ」と成る所は流石ですよ。皆さん。

 "The Song Is You & Me"は、出だし、いきなり増尾先生のギター、スキャット+パーカッションで始まります、Good Morningで言うと、Little Bit的でもあり、ボサノバちっく。
 そして、「唖唖、これが、"Fusion"なん、なんだな」と言いたくなる、次曲に繋げるわけですが、前フリの1曲目が、この2曲目のフルバンドで演奏する曲をモチーフにしたテーマを演奏していたわけで、2曲目が始まると、ちょっと前にアタマに入れたテーマと重なって気持ちいいいいいいのですよ。だから2曲目のメロディは自然に(実は計算されているのだが)、リスナーの耳にすんなり入ってきて、また、口ずさんでもしまえるんですね。
 でも、それもメロディがよければ、の話ですが、それをスンナリクリアしている事は言う迄もありません。
 他の聞き所も一杯ありますが、それはまぁ、聞く人の楽しみとしてとっておきましょう。インストの脳内イメージ位、好きにさせて欲しい、ってもんだし。

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 で、この2枚のアルバムもまたすぐ絶版になると思うので、無くならないウチに是非買っといた方がイイと考えられます。