2008年1月5日土曜日

一応、足掛け2年目に突入

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 ま、会社や客先で嫌になる程連呼し、かつ聞かされているフレーズだが、挨拶ってモンは大事だよ・・・

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 所で、米国家情報評価(NIE : National Intelligence Estimate)というレポートをご存知だろうか。イマイチ情報ソースと、結論の導き方と発表タイミングが胡散臭くて(その名前もなんかヤダ)好きになれないのだが、このレポートは、アメリカをとりまく諸問題の短中期的な予測(「~と考える事ができる」で結ばれる様な噺)を、米大統領や閣僚向けに(全部かどうかわからないが民間にも)が書かれているものだそうだ。
 それが、昨年12月4日の読売新聞の記事で一部のエピソードが紹介されていた。

 「イランが2003年秋の段階で核兵器開発計画を停止していた」

 との事だ。これは、結びに注意すると、「~と考えられる」という噺になる。
 開発していたが、中止した、と分析している訳で、どれ位の段階迄開発が進行していたとか、実は、平和利用の原子力エネルギー開発だけだったのとかは、詳しくはわからない。そもそも、他国の核兵器開発の様な超トップシークレットとなりうる件について、その憶測(分析)を、他国が、さも事実であるかの様な発表をする、って言うのは実際もうどうなんだろう?
 イラクの時はBC兵器なんて無かったですよねー、とか考えると、そんな、ゲスの勘繰り(分析)で、戦争して人が死ぬんじゃ、ちょっとやりきれません。

 これでもう米国<--->イラン間戦争を皮切りに第N次中東戦争に進むシナリオは、一時、回避された様に思います。まぁ何にせよ、良かった。何度も言うが戦争で命を落とすのは人種が何でアレ、よくないよ。うん。

 で、その報告を受けてどうかしらないが、ブッシュJrがこんな事を言い出した・・・

 産経の見出しが鬼の首とった様で、なんか釈然としないがご紹介。

 「入植拡大は和平の「障害」 米大統領がイスラエル批判」

 ですって。あれ?親イスラエルじゃなかったっけ。ただねぇ、ライス長官も色々和平会議の下準備で昨年中東くんだり迄ご出張色々なさってたけども、会議が終わった次の日の新聞には必ずと言っていい程「悲観的」の文字がついてまわってたから、そろそろ、「いい加減にしねぇか!」って所なのかもしれませんね。ただ米国はちょっと舵をヒネって来た(舵を切らせたのはイスラエルロビーかもしれない)、もっと陰湿に策を練る時間を稼ぎにきた、と言えなくもない。

 先日書いたBlogでも、ロシアとのビザ無し外交に絡めた入植地拡大の意図的な過激発言は、NIEの結果を受けて「まだヤルぜ!」って意気込んだ所に浴びせられた「いい加減にしろ!」って噺だったら何かおかしい。
 しかし、こんなゲームで人が何万人も死ぬんじゃやりきれない。新年明けて早々、ガザ地区侵攻とは。イスラエルは隣人と和議する気はないね。来週ブッシュJr.訪問だってのにね。

 今年は世界中の人が幸せになれると、いいなー。