2008年1月19日土曜日

外務省顧問

 僕も今は会社員である。社員200名足らずの、言ってしまえば中小企業だが、様々な意味で、顧問、と呼ばれる人はいる。でも、意識してなかったんだけど、外務省にもそんな役職があったんだねぇ、と思った出来事があった。

 平成20年1月17日(木曜日)18時11分からの事務次官会見報告で谷内事務次官が、外務省顧問になるというペーパーを見つけました。これからは、薮中三十二氏が新たに事務次官となられるという。
 重要な職務なだけに、頑張って欲しいものです。

 しかし顧問?、民間企業の、しかも子会社で働く身としては、本社からの天下り的な言葉で、あまり良いイメージはなかったのだが、例えば、本社の人間が、その会社の顧問になるって言ったら、結構すごい事かもしれない、と思ってぐぐってみました。

 で、見つけたのが、衆議院議員鈴木宗男君提出外務省顧問に関する再質問でした。

 ムネオ先生の質問状、という事で俄然面白くなりますネ。

 え?外務省の"顧問"の人って、公開されてへんの?あらあらまぁ、と思って、外務省の人事情報ページを見てみると・・・無い。確かに無い。
 で、もう一度、ムネオ先生の質問状の回答を読み、回答10と11の文章を抜粋し、くっつけると、「外務省顧問については、一般職の非常勤の国家公務員であり、国家公務員倫理法(平成十一年法律第百二十九号)第二条第一項に規定する「職員」に該当しない」らしい。

 くっつけるなって噺もありますが、要は役所で働くパートさんって事ね。じゃ、やっぱり、拝金主義の権力主義者かよゥ、なんて思って、その時の「顧問」の肩書きを調べてみた。

1.渡辺泰造
駐エジプト大使、駐インドネシア大使、2005年日本国際博覧会日本政府代表

2.竹内行夫
佐藤優が「国家の罠」ボロクソに言ってた人。今となってはムネオ先生と真紀子をハメた張本人ってところか。

3.栗山尚一
駐米大使

4.山口信夫
旭化成会長。第17代日本商工会議所会頭。広島県甲奴郡総領町(現・庄原市)出身。21世紀臨調特別顧問、同台経済懇話会副代表幹事、住宅生産団体連合会会長。2007年旭日大綬章

5.奥田碩
社団法人日本経済団体連合会名誉会長、元トヨタ自動車社長。1996年藍綬褒章受章

6北城恪太郎
経済同友会前代表幹事。学校法人慶應義塾の最高意思決定機関、慶應義塾評議員会議員、'07/5日本IBM最高顧問に就任(元SE)

・・・外務省OB3名、経済界の大物3名で構成された妖怪グループですかそうですか。て言うか、現職の外務大臣の裏補佐ですね。外務大臣が挨拶に来るんじゃない?って感じなのがわかった。

 谷内氏がこの中に入ったって事は誰か抜けたのか1名人員を増やしたのか定かではありませんが、大ブレーン(裏意思決定機関?)として、更なる頭脳労働を実施する役目を負わされているって理解しちゃっていいのかしら。

 なんか日本の政治家がコロコロ入れ替わっても今迄大丈夫だった理由の一旦が垣間見える様な人事ですね。

 所で、今回のBlogの文章は(と言うかいつも)、事実と自分の感想を徒然なるままに織り交ぜて作ってるんですが、普通の会社の「顧問」の爺様達みたいに、朝から新聞読んでゴルフの相談をしている様な、連中では無く、あくまでも、「実行部隊を動かせる肩書」と、役所的な「権力」は無いが、「権威」の備わった人達で構成されているんじゃ、ねぇの?と、素直に感じたのであった・・・

 佐藤優さん、どう見ますか?