2009年10月25日日曜日

大量幸福兵器

 ジェフリー・サックス(Jeffry Sachs)という人がいる。

 世銀総裁にポール・ウォルフォウィッツ(ネオコン。米国で最も戦争に積極的なタカ派政治家。恋人関係にある同行職員のシャーハー・リザーの給料厚遇を報道されてから、各国から辞職を即され、辞職。世銀総裁に任命したのは、当時大統領だったブッシュJr.)が選ばれた時、何かの総会のVTRで、「もっとまともな人間を選出すべきだっ(怒怒怒)!」とか、めちゃくちゃブチ切れてた人だ。

 その人の著、「貧困の終焉―2025年までに世界を変える」で、面白い言葉があった。それが今回の投稿のタイトル、「大量幸福兵器」です。

 ・・・すごいキーワードだ。僕は、「えの素」のタムラさんの様に、本当のところ、他人には説明出来ないんだけど、自分に素晴らしい言葉を聞くと、ビクビクしてしまうのだ!(イきはしないが)。

 ・・・念の為言っときますが、ロッパーとかボッパーとか、ジーサンバーサンとか、チン○も、○ンコも出てきません。

 でもですね、何が凄いかって言うのを、僕なりに解釈すると、もう、単純に、「最大幸福兵器」を具体的にイメージしろ、と言われた時、出来ない事です。発想が貧困なんですかね。発想の貧困さは、終焉にはならない(へへ)。

 でもでも、「大量破壊(殺戮)兵器」と言った場合、サリン、原爆、水爆、中性子爆弾、クラスター爆弾、地中貫通爆弾(バンカーバスター)、コンポジション4(C-4)etc一杯でてくるし、かのGoogle先生で、検索しても然り。

 これってどうなんだろう。俺の頭はどうしてしまったんだろう?これを読んだ人はどう思うんだろう?興味はつきないですねぇ。ネガティブな連想は出来るが、ポジティブな連想が出なくなっている。

 所でその、ジェフリー・サックスさんの新刊、「Common Wealth(日本題:地球全体を幸福にする経済学)」が出てます。

 この本を元に、明石康さんなかも出て、NHKで特番やってたんだけど、アレ、録画しときゃよかったなぁ・・・。マジで悔しいです。今読んでる最中です。やっぱり面白い事言ってる(書いてる)。

 「アメリカはCIAの裏金供与を通じて選挙に干渉し、外国の指導者達にCIAから定期的に金を流す事で独裁者を支援してきた。そんな独裁者達は、ブーメランの様に、或いは「報復(ブローバック)」効果となって、やがてアメリカを悩ませる存在となった(サダム・フセインやウサマ・ビンラディンは、かつてCIAからの資金供与を受けていた)。」

 そんな事はもうわかっている話なんじゃないの?という事なんだが、現在コロンビア大学教授、国連ミレニアムプレジェクトで、アナン事務総長の依頼でディレクターを務めた、世界経済に最も影響力を行使できる発言を出来る場を与えられた人が、この様な発言をする事、本に書く事自体で、もう、アメリカが冷戦構造の中で金儲けする路線を変えてきた事が、はっきりした感じがした。なんというか、最後通告の様です。

 ちなみに最近、国連人権理事会がイスラエル非難の決議案を採択(9/16)しましたが、その後、イスラエルは、米軍と合同で約2週間にわたるミサイル防衛(MD)演習を始めたそうです。
 イスラエルのメディアによるとイランからの弾道ミサイル攻撃などを想定しており、この種類の演習では過去最大規模になるという・・・だそうですが、以前なら、アメリカの2枚舌(まぁ今回もだが)で、ハイハイ、イスラエル寄りイスラエル寄り、という感想になったんですが、どうも今回は違ってきた様な・・・。

 その前に、オバマは、ノーベル平和賞を贈られています。ノーベル平和賞を貰った人が、空爆なんてやりますかね?やったら2枚舌どころじゃない。賞賛に値するぜ!

 しかし、多分、実際、アメリカ政治会内の圧力によるものが大きいかもしれないが、確実に、アメリカは路線変更してる。イスラエルが勝手に空爆しても、アメリカ参戦で、またもめるだろう。その「もめる」際の勢力が、アメリカ国内で増加している、って事になっている様な気が、今回多いにしている。

 アメリカに見放されそうで、汲々になっているイスラエル。彼の国を見ていると、どこかのアジアの片隅にある小さい島国国家の写し身であるが如く・・・

 あぁ、疲れた、っと。

ブレイクウォーター