Jeff Lorberの名前を知ったのは、角松敏生のアルバム「Reasons for Thousand lovers」だった。その中で、「Polar」というミドルテンポの曲が、いたく気に入ってクレジットを見たら彼だった、というワケである。
だから当時、1988年、丁度大学に入りたてか高校3年生位だったですねぇ。懐かすぃ。その頃(今もあるかも?)、高田馬場に輸入版のCDがレンタルできるという店があって、そこで借りたのが、
Private Passion(1986)と、
Lift Off
でした。
Jeff Lorberはレコード会社を何回か移籍していて、発売年代、アルバム毎に、Inner City、Arista、WB、Verve-Forecast、Samson Records(日本ではavexの角松のレーベルから)、Narada Jazz、最新アルバムがBlue Noteから、となっています。
ちょっと前迄、CDとしてほぼ絶対手に入らなかったのが、Inner City時代の、1st「The Jeff Lorber Fusion」、2nd「Water Sign」、Aristaで、当時N.Y.のSoul系ミュージックシーンで先鋭的な音作りをしていた"The System"のプロデュースによる、1985のアルバム「Step By Step」、そして今回再発された「Private Passion」です。
じゃ、「Lift Off」は?となる訳ですが、これは何故かAristaが出した、1st、2ndの曲を混ぜたコンピだった様です。
しかし、1st、2nd、"Step By Step"は未だにCDでは手に入らない訳ですが、今回、1作しか残していない、WB時代の(筆者の主観による)名盤、「Private Passion」が再発されたのは本当に嬉しい事です。CD化されない3作に関してはもはや権利関係の整理不能で、もう諦めた方がいいのかもしれないなぁ・・・。
所で、昔のCDが再発される場合、オマケ(当時のシングルのB面、別テイク、ロングバージョン)がついていたり、リマスタされていたり、というのがあるのですが、今回の「Private Passion」にも、1曲目の「Facts Of Love」のRemix、Dubバージョンがオマケでついてました。
それ自体はまぁ、なんという事はないのですが、何処にもリマスタしたとか書いてないクセに、
「音がいい」
Jeff Lorberは、「JHLサウンド」等といってアルバムに明記する位、音への拘りがある人の様で、もし、リマスタ無しで、このCDの音が鳴っているとすると、当時からサウンドクオリティへの入れ込みが尋常ではなかった事が伺えます。
また、少し前にCD化された70年代後期~80年代前半のアルバムも、特にリマスタ云々は書かれてなかったのですが、これもまた「音がイイ・・・」のです。
でぇぇ!。
Jeff Lorber、Blue Noteに来るね。センター席は完売。3/14、15。行ってこよっかな~。
メンバーは、Ricky Lawson(dr)、Nate Phillips(b)、Eric Darius(sax)という事で、なんとカルテット。グラミーにもノミネートされた、最新アルバム"He Had a Hat"からの選曲で行くんでしょうが、ギター無しでドコ迄やるんだろう。ライブならではのアレンジが面白そう。
メンバーでは、SAXの"Eric Darius"って人は、2004年「Night on the Town」、2006年「Just Getting Started」で計2枚のアルバムを出している黒人ソロイスト。鍵盤、打込も自分でやっちゃうマルチプレイヤーですが、アルバムでは、Ken Navarro、Brian Culbertson、Darren Rahnなんかがサポートしてます。
Ken Navarroは、先日SMJ.COMで知ったのですが、なんとなく売れないRippingtons(Russ Freeman)みたいな印象です。でもメロディや雰囲気はいいよ。"Love Coloured Soul"っていうアルバムは、聞くのが楽しいです。部屋に流しておくのに最適なんですね。
噺を、Eric Dariusって人に戻すと、一昨年出たアルバムがNaradaからで、ゲストプレイヤーとして入っていたので、ソレ繋がりですかね。asメインの人みたいですね。個人的には、Art Porterのss参加曲が好きなので、色々な音色で演って欲しい所です。
自分的には、昨年Brian Brombegバンドで来た時と同じメンツだったらすごかったのにィとも思いますが、Funk系、Duzz Bandでもベースやってる、Nate Phillipsのプレイに注目したいッスね。(ベースオタクなもんで・・・)