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BS押井特集2 攻殻機動隊/「イノセンス」 2

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 そして89年、ありえない事が起こった。士郎正宗が講談社の雑誌で「攻殻機動隊」なる作品を例え不定期とは言え、連載開始したのである。これはかなりエポックメイキングと言わざるを得ない事態であった。  「未完のまま終わる。絶対に・・・こえー」  というのが当時の士郎正宗を知るSFファンの偽らざる心情だったのではないだろうか。そして、雑誌掲載があった時点で、切り抜きを作る、なんて古めかしい事をしていた人も多かったのではないだろうか。  しかし事態は急展開をみせる。連載を終了したばかりか、単行本化までしてしまったのである。そして、「 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 」として映画化、という事になるのだが、ミリタリ好きな人、SF好きな人、哲学好きな人、宗教にちょっと興味のある人等がコアファンにいて、そんな経緯もあり、士郎正宗ファンにはある意味怖い人が多いのである(自分は末席)。  例えばダイビングは、元々軍隊のアンダーウォーター接敵訓練を民間用娯楽に置き換えたものだよねー、C4と言えばWW2で米国が開発した可塑性爆薬でしょーぐらいガキでもしってるぜー位のミリタリマニア的要素、サイボーグ、電脳、という言葉の説明も欄外を除いて親切な登場人物による説明はごく限られたSFマニア的要素、その中に出てくる、「GHOST」といったファンタジー的要素を、通常の物語として接して違和感の無い人向けの作品である。この作品は普通の人が読む漫画では決してなく一部のSF、軍事マニア向けのファンタジーがミックスされた限られた人向のパッケージであった。  現在迄、攻殻機動隊ものは、たった3作で原作は揃う。「 攻殻機動隊(1) 」、「 (1.5)※CD-ROM付 」、「 (2) 」である。  次作「(3)」がいつ出るのか、またどうゆう形で出るかはわかりませんが。また、攻殻の2巻を理解する為には、「 仙術超攻殻オリオン 」も一読しておく必要がある。まぁ「~攻殻~」って文字も入ってるし。また、士郎正宗自身の一言コメントと大画面カラーが嬉しい画集「 Intron depot (1) 」も参考文献でどうぞ。  ここ迄振り返って、やっと、映画「 イノセンス 」を見る体制が整う訳です。士郎正宗の作品にしても、押井作品にしても、下準備の知識を仕入れてないとツラいので面倒臭いですが、仕方なし・・・  で、ハァハ...

BS押井特集2 攻殻機動隊/「イノセンス」

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 所謂おタク文化というものは、SFと切っても切り離せない関係が70年代中盤~80年代中盤にかけて確かに存在していた。それ以前は、もう筒井大先生や星大先生、松本大先生の作品についてのファンジンで細々と辛うじて生き残っていた文化だった。その最後の作品が'84の押井監督による「ビューティフルドリーマー」だったと今でも考えている。それ以降に登場した作品は、「○○ガンダム」だろうが「マクロス」だろうが、およそSF文化に端を発する日本独特の文化でななく、ただの外国作品の亜流になってしまっているような気がしてならない。  そして僕もそういった作品を見なくなってしまった。SF文化が好きな人達と、アニメ調の女の子が活躍する作品が好きな人達とはでは、少しだけ違う生き物である。  しかし、'85年、マイナー系出版社から、そのSF文化の流れを組む作品が、唐突に出てきた。作者は士郎正宗、作品は「アップルシード」。自分はファンジン系に参加するような年齢じゃなかった(少なくとも50年代後半~60年代中盤に生まれている必要がある)し、初めて「アップルシード」を見た時は、昭和40年代の暗黒SFファンジン思想の流れを汲んでいながら、当時蔓延していた、バブル後の世紀末思想みたいなものも取り入れた、近未来を予想させるSFちっくな、SF漫画だったのが、逆に新鮮だった。しかも今時のアニメ調の女の子も主人公として活躍するという、かなりのハイブリッド、エロ性は、中々すごいものがあった(森山塔を知ったのもこの時代であった。あ、関係ナイすね)。  そんな士郎正宗作品は、知る人ぞ知る作品だっただけに、絶対アニメ化なんかされないだろうし、永久にアングラ文化の中だけの存在なんだろう、と思っていたのだが、自分の様な素人なんかより、アニメ業界のコアな人(SFが好きな人)の目に留まらない筈がない。なので、士郎正宗作品を初版から好んで読んでいる人は、ちょっと昔のおタクさん達なのかもしれない。  最初に、本人が監督した「 ブラックマジック M-66 」のOVA以外で、士郎正宗の影響を(というかパクりに近い)濃く受け継いだ作品が目にとまった。「パトレイバー」である。これは士郎作品の「ドミニオン」に出てくる戦車を人型ロボットに変えたものだった。これに絡むのが、押井監督だった。結局自分は、「パクり感」が拭えず、また、アニメ...